世界にはさまざまな人々が、異なる文化の中で生きています。この小さな地球でいま最も大切なのは、お互いを認め合い共存していくことではないでしょうか。
昔から、人間の手は“手当て”という言葉どおり、人の身体を癒してきました。手と手をつなぐことで、心を通い合わせてきました。私たちは指圧を通して、手と手、人と人、人と世界をつなぐ役割を果たせるようになりたいと願っています。
身体は心の器です。
体が硬くゆがんでいては、心は穏やかにゆとりをもつことはできません。
身体を圧(お)すことで身も緩み、心もほぐれます。
特に圧し方によってその効果はさまざまな出方をします。
日本指圧専門学校講師鈴木林三先生は、未だかつてなかった、力を抜いて圧すための練習法を作り出してくださいました。
私たちは今、鈴木先生を師と仰ぎ、この訓練法による練習に励んでいます。
専門学校で三年間みっちり学び、国家試験に合格し、ライセンスを取得してプロとなりながら、今こうして練習に励んでいるのは、本物の技術の修得がそれだけ難しいからです。
何よりその“圧し方”自体にこだわり、あくまでも力が抜けた状態で圧すことで言葉も習慣も越え、人間のしがらみをとき、魂に直接訴えかけることができるよう、日々模索しつつ前進しています。